2025年8月28日、バンテリンドームで行わ
れたプロ野球セ・リーグ公式戦「中日ドラゴンズ対東京ヤクルトスワローズ」第19回戦で、球場を騒然とさせるアクシデントが発生した。
中日の今季初先発となった仲地礼亜投手(23)が、3回表に投じた146キロ直球が、ヤクルトの北村恵吾内野手(25)の頭部を直撃。危険球と判定され、仲地投手は即刻退場処分となった。
試合は序盤から仲地が制球に苦しむ展開だった。初回には四球と暴投でピンチを招き、2回にも連打を浴びるなど不安定な投球が続いていた。そして迎えた3回、先頭打者の北村に対して投じた直球がヘルメットを直撃。北村はその場に倒れ込み、球場全体が一瞬にして静まり返った。
幸いにも北村は意識を保ちながらスタッフに支えられてベンチへ下がったが、チームはその後、代走を送って交代。観客からは安堵の拍手が送られた一方で、仲地の突然の退場にざわめきが広がった。
中日の首脳陣は「制球が安定せず、非常に残念な結果になった。北村選手の無事を願うばかり」とコメント。ヤクルトの高津監督も「選手の安全が第一。大事に至らないことを祈っている」と語り、対戦相手への配慮を見せた。
この試合は両チームにとってシーズン終盤の重要な一戦。中日にとっては若手投手の成長を期待した登板だったが、思わぬ形で途中降板となり、チームにとっても痛手となった。観客席では仲地に対する同情と、北村への激励の声が入り混じり、異様な雰囲気に包まれた。
プロ野球では過去にも危険球による退場は度々あるが、投手・打者双方のメンタルに大きな影響を及ぼすケースが多い。今回の出来事は改めて「安全第一」の重要性を浮き彫りにした。今後、仲地がどのように立ち直り、また北村がどれほど早く復帰できるかに注目が集まる。
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