2025年8月20日、明治神宮野球場で行われた東京ヤクルトスワローズ対読売ジャイアンツの第18回戦は、序盤から大きな盛り上がりを見せた。ヤクルトの主砲・村上宗隆内野手が、巨人先発・森田駿哉投手から“8号先制ソロホームラン”を放ち、試合の流れを一気に引き寄せた。
第2回裏、1アウトの場面で打席に立った村上は、森田の3球目を完璧に捉えた。打球は高々と舞い上がり、右翼ポール際へ一直線。神宮球場のファンは立ち上がり、大歓声が響き渡った。特大の一発は、チームに勢いを与える貴重な先制点となった。
村上は今季、故障からの復帰後わずか20試合で8本目のアーチを描き、その長打力の健在ぶりを示している。打撃フォームの安定感と鋭いスイングは、相手投手陣にとって大きな脅威だ。特に今カードでは、巨人投手陣にプレッシャーをかける存在感を放っている。
一方、巨人先発の森田駿哉投手にとっては苦い瞬間となった。プロ初失点を記録した形となり、本人にとっても忘れられない一打となっただろう。しかし、若手投手としての成長過程での経験は、今後の飛躍につながるはずだ。
この一撃により、試合の主導権を握ったヤクルトは、その後も攻撃のリズムを作り出した。村上のホームランは、単なる1点以上の意味を持ち、チーム全体の士気を大きく高めた。
今季セ・リーグの覇権争いが激化する中で、村上宗隆のバットが再び熱くなってきた。神宮球場の空に放たれた第8号アーチは、ヤクルトにとってもファンにとっても忘れられない一撃となった。
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